奈良県「宇陀市」の医師求人特集（生活＆医療情報）

奈良県宇陀市には人口28,121人（2020年国勢調査）が住んでいます。
奈良県宇陀市の2015～2020年における人口増減率は-9.59％となっています。
この人口増減率を同じ奈良県東和医療圏に位置する地域と比べてみました。
すると、奈良市では-1.58％、天理市では-5.21％、桜井市では-4.17％となっていました。
つまり、宇陀市の人口増減率は非常に高い数値になっており、今後の人口減少が深刻な地域であることがわかります。
次に奈良県宇陀市の高齢化率を調べるてみると41.90％と周辺地域に比べて非常に高い結果になっていました。
現在は約3人に1人近い割合で65才以上の高齢者が住む地域ですが、近い将来、約2人に1人近い割合まで増加することが想像できます。

そんな奈良県宇陀市の医療施設数を調べてみると、病院が2施設（宇陀市立病院:176病床、医療法人拓誠会辻村病院:66病床）あることがわかりました。
また、一般診療所数は 18施設あることがわかりました。
では、医療機関の絶対数だけでなく、人口対比で換算した時の宇陀市の医療機関数の状況についてご紹介します。
医療機関数を人口対比で調査したデータを見ると、奈良県宇陀市の病院数は全国平均値に比べてやや多く、診療所数は全国平均値に対してはやや少ないことがわかりました。
具体的には、奈良県宇陀市の人口10万人あたりの病院数は、全国平均値6.49に比べ7.11となっており、約0.6ポイント高い状況でした。

また一般診療所数を人口10万人あたりで換算した数字をチェックすると、全国平均値69.75に対して64.01と、約5ポイント低い状態であることがわかりました。（参照元：2021年11月現在の地域内医療機関情報の集計値/人口10万人あたりは、2020年国勢調査総人口で計算）
これらの結果から、奈良県宇陀市はやや診療所数がやや少ないため、本来は病院にかかるべき患者が、宇陀市内の病院にかかっている可能性があると考えられます。

では次に、この地域で働く医療従事者数はどのような状況なのでしょうか。
医療従事者数もチェックしてみると、奈良県宇陀市に常勤している常勤医師在籍数は46名であることがわかりました。（2021年11月現在の地域内医療機関情報の集計値）
この常勤在籍医師数を人口10万人あたりで換算してみると、全国平均医師数250.83人と比べて163.58人と、全国平均値に比べて約87ポイント低いことがわかりました。
つまり、奈良県宇陀市の常勤医指数は全国平均に比べて3分の１以上少ないことがわかります。
これらの結果から、医師が転職する選択肢は少ない反面、他の地域に比べて医師の募集ニーズは高いため、転職の際に行う条件交渉は、医師にとって優位に進めやすいと捉えることもできます。

では次に、奈良県宇陀市の数十年後の医療ニーズの変化についてチェックしましょう。
ここでは医師募集傾向の今後の変化を把握するために、奈良県宇陀市の2020年医療需要の実績を100とした場合の需要変動をご紹介します。
データを確認すると、2025年予測では97、2030年は91、2035年は83、2040年では73、2045年予測では63と、2020年に比べて約37ポイント減少する予想がでています。
これらの数値から奈良県宇陀市の医療ニーズは現状維持より急激に減少すると考えられます。
つまり、25年後の常勤医師不足感は現状より改善され、むしろ医師が医療ニーズに対して過剰になる可能性も見えてきます。

では次に、介護現場における医師募集ニーズの将来推移についてもチェックしてみましょう。
ここでは「介護需要データ」をもとに医師募集ニーズを予想しており、2020年実績を100とした場合のデータをご紹介します。
すると2025年予測では110、2030年は112、2035年は105、2040年では94、2045年予測では80と、2035年までは現状より増加しますが、そこから急激に減少し、2045年には約20ポイント減少することがわかりました。
つまり、奈良県宇陀市の介護現場での常勤医師募集ニーズは現状を下回る可能性が高いと言えます。