岐阜県中濃医療圏に位置する岐阜県関市の人口は2020年国勢調査で85,283人です。
この数値は、2015年の89,153人と比較すると2015〜2020年の人口増減率が-4.34%となっており、全国平均の-0.75%を上回る減少傾向にあります。
また65歳以上の高齢化率は30.60%で全国平均28.60%を上回り、人口の約3人に1人近い割合が高齢者であることから高齢化が進行していることがわかります。
人口密度は2020年時点で180.60人/km²となっています。
次に関市内の医療機関数をチェックしてみると、一般診療所は49施設で人口10万人あたり57.46件、病院は2施設(岐阜県厚生農業協同組合連合会 中濃厚生病院:495病床、医療法人 香徳会 関中央病院:150病床)で人口10万人あたり2.35件となっており、一般診療所数・病院数ともに全国平均(診療所70.26件、病院6.32件)を下回っています。
また、常勤医師数は199.00名で人口10万人あたり233.34人となり、全国平均257.90人と比べて下回る水準にとどまることから、医師確保の重要性が高い地域といえます。
病床数については病院病床が645床で人口10万人あたり756.31床となり、全国平均1,144.75床を下回っています。
また、一般病床589床(人口10万人あたり690.64床)や療養病床50床(人口10万人あたり58.63 床)が一定数確保されています。
一方で介護資源については、75歳以上人口1,000人あたりの介護施設数は11.30件で全国平均11.99件をわずかに下回るものの、通所型介護施設数や入所型介護施設数は全国平均を上回ります。
さらに、入所定員数は75歳以上人口1,000人あたり93.49人と全国平均78.84人を上回る水準となっています。
こうした状況から、関市は人口減少と高齢化が同時に進行しているものの、医療・介護資源の確保状況には地域差があり、介護サービス提供体制に比較的強みがあることがわかります。
医療需要について具体的な数値データをチェックすると、医療需要指数および総人口の将来推計人口を基にした推計では、2025年予測では102、2030年は102、2035年は100、2040年では97、2045年予測で93、2050年予測で90と、2020年に比べて10ポイント低くなる予想になっていました。
これらの数値から今後の岐阜県関市の医療ニーズは約10%減少するでしょう。
結果的に、医師の募集ニーズも減少する可能性が高いと言えます(医療介護需要予測指数は国立社会保障・人口問題研究所の将来推計人口を基に計算)。
では次に、介護ニーズの将来推移についてもチェックしてみましょう。
2020年実績を100とした場合のデータをご紹介します。すると2025年予測では116、2030年は124、2035年は125、2040年では123、2045年予測では120、2050年予測で122と、2020年に比べて約22ポイント増加する予想となっていました(医療介護需要予測指数に基づく計算)。
結果的に、介護現場での医師の募集ニーズは、高齢者の割合が高い状況が続くため、高い水準で推移する見込みです。
特に2025年から2035年にかけては介護需要が急増することが予想され、介護サービスの人材確保が重要なテーマとなるでしょう。
こうした推計は、後期高齢者人口の増加が続くことによる介護ニーズの増大を反映しており、2020年代後半から2030年代前半にかけて介護需要が高まる可能性を示唆しています。
このように関市では、地域住民の生活を支えるために医療・介護の両面でバランスの取れた体制整備が求められており、医療従事者にとっては常勤医師数の不足が課題である一方、介護ニーズへの対応が今後の活躍機会につながることが予想されます。