岐阜県中濃医療圏に位置する美濃加茂市の人口は2020年国勢調査で56,689人です。
この数値は、2015年の55,384人と比較すると2015〜2020年の人口増減率が2.36%となっており、全国平均の-0.75%と比べて増加傾向にあります。
また65歳以上の高齢化率は23.40%で全国平均28.60%を下回り、比較的若年層の割合が高い地域であることが特徴です。
人口密度は2020年時点で757.80人/km²となっています。
次に美濃加茂市内の医療機関数をチェックしてみると、一般診療所は32施設で人口10万人あたり56.45件となっています。
そして、病院は4施設(社会医療法人 厚生会 中部国際医療センター:502病床、医療法人 清仁会 のぞみの丘ホスピタル:300病床、社会医療法人 厚生会 中部脳リハビリテーション病院:150病床、医療法人 録三会 太田病院:89病床)あります。
これら病院数は、人口10万人あたり7.06件となっており、全国平均(6.32件)に比べて多い数値になっています。
一方、一般診療所数は全国平均(70.26件)を下回っています。
つまり、美濃加茂市の病院数は一定数確保されており、地域内で入院医療にも対応できる体制が整っています。
診療科別にみると、内科系診療所が22施設(人口10万人あたり38.81件)、外科系9施設(15.88件)、小児科系14施設(24.70件)など、基本的な診療科はバランスよく配置されています。
特に小児科系診療所の比率は比較的高く、若年人口の多さを反映した医療提供体制となっています。
病院数が4施設存在する点は周辺自治体と比較しても特徴的であり、急性期医療や入院医療への対応力が一定水準で確保されている地域といえます。
一方で人口規模に対して診療所数はやや少ないため、外来医療については今後の整備余地も考えられます。
また、介護資源について調べると、介護施設数は73施設で75歳以上人口1,000人あたり10.87件となっており、全国平均(11.99件)と比較するとやや下回る水準です。
内訳としては訪問型23施設(3.42件)、通所型16施設(2.38件)、入所型12施設(1.79件)となっており、在宅系サービスと施設系サービスがバランスよく配置されています。
さらに入所定員数については、入所型施設641人で75歳以上人口1,000人あたり95.42人となっており、全国平均(78.84人)を上回る水準となっています。
このことから、施設介護の受け入れ体制は比較的充実しているといえます。
こうした状況から、美濃加茂市は人口増加と比較的低い高齢化率を背景に、医療・介護ともに一定の基盤が整備されている地域であることがわかります。
特に医療面では病院数が確保されている点、介護面では入所定員に余力がある点が特徴です。
医療需要については、今後も人口規模が維持される中で一定水準を保つことが予想されます。
一方で高齢化率は今後上昇していくことが見込まれるため、慢性期医療や在宅医療の需要は徐々に増加する可能性があります。
では次に介護ニーズの将来推移についてみてみましょう。
現在の高齢化率は全国平均より低いものの、将来的には高齢者人口の増加に伴い介護需要が増加していくことが見込まれます。
このように美濃加茂市では、現時点では医療・介護ともに比較的バランスの取れた体制が整っているものの、今後の高齢化の進行に備えた体制強化が求められます。
医療従事者にとっては、急性期医療から在宅医療、さらには介護分野との連携まで幅広い役割が期待される地域であるといえるでしょう。