岐阜県中濃医療圏に位置する可児市の人口は2020年国勢調査で99,968人です。
この数値は、2015年の98,695人と比較すると2015〜2020年の人口増減率が1.29%となっており、全国平均の-0.75%と比べて人口は増加傾向にあります。
また65歳以上の高齢化率は28.10%で全国平均28.60%と同程度の水準にあり、全国平均に近い人口構造となっています。
人口密度は2020年時点で1,141.60人/km²となっています。
次に可児市内の医療機関数をチェックしてみると、一般診療所は51施設で人口10万人あたり51.02件となっており、全国平均(70.26件)を下回る水準です。診療科別では内科系診療所30施設(30.01件)、外科系11施設(11.00件)、小児科系22施設(22.01件)となっており、基礎的な診療機能は一定程度確保されています。
一方、可児市内の病院は4施設で人口10万人あたり51.02件となっており、全国平均(70.26件)を下回る水準です。具体的には、独立行政法人 地域医療機能推進機構 可児とうのう病院(184病床)、医療法人社団 慶桜会 東可児病院(180病床)、医療法人社団 耀和会 濃成病院(60病床)、医療法人 馨仁会 藤掛病院(59病床)があります。
また病床数については、病院病床が483床で人口10万人あたり483.15床となっており、全国平均(1,144.75床)を半分以下という水準になっています。
内訳としては一般病床371床(371.12床)、療養病床112床(112.04床)となっており、精神病床は市内に存在しません。
一般診療所病床は34床(34.01床)となっています。
医療従事者の状況についてみると、常勤医師数は103名で人口10万人あたり103.03人となっており、全国平均(約257.90人)と比較して下回る水準にあります。
このことから、医療提供体制において人的資源の確保が課題となっていることがわかります。
一方で介護資源については、高齢者人口は2020年の28,048人から2040年には31,788人まで増加する見込みとなっており、今後介護需要が増加していくことが示唆されています。
こうした状況から、可児市は人口が維持・増加傾向にある中で、高齢化も進行しつつあり、医療・介護双方の需要が今後高まる地域であることがわかります。
特に医療資源については施設数や医師数が全国平均を下回っているため、体制強化の余地があるといえます。
医療需要については、人口が大きく減少していないことから当面は安定的に推移すると考えられますが、高齢者人口の増加に伴い慢性期医療や在宅医療のニーズは徐々に高まることが予想されます。
では次に介護ニーズの将来推移についてみてみましょう。
後期高齢者人口(75歳以上)は2020年の13,281人から2030年には18,612人へ増加する見込みであり、この期間に介護需要が大きく伸びることが予測されます。
その後も高水準で推移する見込みとなっており、介護サービスの重要性は今後さらに高まると考えられます。
このように可児市では、人口維持と高齢化進行が同時に進む中で、医療・介護双方の需要増加が見込まれる地域です。
医療従事者にとっては、急性期医療に加えて慢性期医療や在宅医療、さらには介護分野との連携が重要となる地域といえるでしょう。