長崎県佐世保市は、九州の西端に位置し、温暖な気候で穏やかな港があり、古くは漁業や海運業、ヨーロッパなどとの交易の盛んな都市でした。戦後は造船業や炭鉱などで栄え、現在は、造船業、製造業、漁業、観光業など、豊かな自然の恵みと工業の発展した都市となっています。ほかにも四ケ町・三ケ町のアーケード街は古くからある商店街なのですが、現在においても活気があり、連日賑わいをみせています。このような商店街は全国的にも珍しく、多くの商店街関係者の方達が視察に訪れています。日本一元気な商店街であることを掲げ、YOSAKOIさせぼ祭りなどイベントにも力を入れています。他にも九十九島や大型テーマパーク施設があり、自衛隊や在日米軍基地があることで知られています。
長崎県は原爆の被曝県であり、佐世保市においても平和教育に力を入れています。また2004年に同級生殺害事件を契機に「いのちを見つめる強化月間」が始められ、命について向かい合うことで、子ども達の自尊心を高める教育を行っています。こうした成果は全国学力・学習調査内でのいじめに関するアンケートで、いじめをなくそうとする意識調査で全国平均を上回る結果が出ました。ほかにも命について大切にする想いは、子育てにもあらわれ、妊娠期から一貫した子育て支援組織として、佐世保市は平成20年に「こども未来部」を新設しました。核家族化や少子化問題の中こうした取り組みは全国的にも注目されています。今後の改題は離島における、保育施設の定員割れが生じているため、家庭的保育事業も模索中です。取り組む課題もありますが、親子ともに安心して住める市を目指しています。