愛知県岡崎市には人口384,654人(2020年国勢調査)が住んでいます。
愛知県岡崎市の2015~2020年における人口増減率は0.95%と微増する傾向になっています。
岡崎市を含む西三河南部東医療圏に位置する地域と人口増減率を比べると、西三河南部東医療圏全体では1.55%、幸田町は7.33%となっており、西三河南部東医療圏のなかでは増加率が低い地域であることがわかります。
ちなみに、全国の人口増減率は-0.75%と、岡崎市と違い減少傾向となっています。
では次に、愛知県岡崎市の高齢化率を調べてみましょう。
すると23.60%となっており、岡崎市に住む約4人に1人近くの人が65才以上の高齢者となっていました。
また、岡崎市の高齢化率は、全国の高齢化率28.60%と比べると約5ポイント低い水準となっていました。
では次に、愛知県岡崎市の医療施設数をチェックしてみましょう。
調べてみると、病院が14施設(岡崎市民病院:680病床、学校法人 藤田学園 藤田医科大学岡崎医療センター:400病床、学校法人 愛知医科大学 愛知医科大学メディカルセンター:270病床、医療法人 大朋会 岡崎共立病院:190病床、医療法人 鉄友会 宇野病院:180病床、医療法人 仁精会 三河病院:150病床、医療法人 十全会 三嶋内科病院:146病床、社会福祉法人 恩賜財団済生会支部 愛知県三河青い鳥医療療育センター:140病床、医療法人 山武会 岡崎南病院:132病床、医療法人 博報会 岡崎東病院:107病床、医療法人 羽栗会 羽栗病院:100病床、医療法人 木南舎 冨田病院:48病床、医療法人 葵鐘会 エンジェルベルホスピタル:33病床、医療法人 葵 葵セントラル病院:30病床)、一般診療所数は212施設であることがわかりました。
これらの医療機関数は、人口対比で換算した場合、病院/診療所ともに全国平均値より少ないことがわかりました。
特に病院数はかなり少なくなっており、具体的な数値をみると愛知県岡崎市の人口10万人あたりの病院数は、全国平均値6.39に比べて3.64と約半分と低い水準となっていました。
また、一般診療所数を人口10万人あたりで換算した数字は、全国平均値72.97に対し55.11と、約17ポイント下回っている状況でした。(参照元:2025年2月時点公表の地域内医療機関情報の集計値(人口10万人あたりは、2020年国勢調査総人口で計算))
では、この地域で働く医療従事者数はどのような状況なのでしょうか。
医療従事者数をチェックしてみると、愛知県岡崎市に常勤している常勤医師在籍数は875.92名でした。この常勤在籍医師数を人口10万人あたりで換算してみると227.72人となっており、全国平均医師数307.04人と比べて約80ポイント下回っていることがわかりました。
この結果から、愛知県岡崎市の常勤医師数は、全国平均に比べて厳しい不足状況と言えます。
これらの医療資源に関するデータをまとめると、岡崎市の医療資源は、病院数や診療所数といったハード面だけではなく、常勤医師数といったソフト面においても、全国平均値に比べて少ない地域であることがわかります。
結果的に、全国平均に比べて医師の募集ニーズは高い地域と言えるでしょう。
しかし、現状の医師募集ニーズが今後も維持するかどうかは、今後の人口増減率に大きく影響を受けるため、現時点のデータだけをチェックして転職先を決めることはおすすめしません。
そこで、岡崎市の人口推移が今後どのように変化する予測が出ているのかチェックして見ましょう。
これらのデータから、医師の募集ニーズの予想をしてみると、将来の見通しになります。
そこで、愛知県岡崎市の数十年後の医療ニーズの変化についてチェックし、将来にわたっての医師の募集ニーズを確認してみましょう。
ここでは医師募集傾向の今後の変化を把握するために、愛知県岡崎市の2020年医療需要の実績を100とした場合の需要変動をご紹介します。
データを確認すると、2025年予測では106、2030年は109、2035年は110、2040年では112、2045年予測では114、2050年予測では115と、2020年水準から約15%増加することがわかりました。
つまり、今後医療ニーズの増加傾向が見られることから、25年後の愛知県岡崎市の医療ニーズは現状よりも高くなると考えられます。
結果的に、医師の募集ニーズも現状よりも増加していくでしょう。
では次に、介護現場における医師募集ニーズの将来推移についてもチェックしてみましょう。
ここでは「介護需要データ」をもとに医師募集ニーズを予想しており、2020年実績を100とした場合のデータをご紹介します。
すると2025年予測では120、2030年は129、2035年は133、2040年では138、2045年予測では144、2050年予測では157と、2020年に比べて約57%増加する予想になっています。
これらの数値から、愛知県岡崎市の介護ニーズは現状より約6割程度増加し、介護領域の医師の募集ニーズも1.6倍ほどに増える可能性が高い地域といえます。