愛知県碧南市には人口72,458人(2020年国勢調査)が住んでいます。
愛知県碧南市の2015~2020年における人口増減率は1.56%と増加する傾向になっています。
碧南市を含む西三河南部西医療圏に位置する地域と人口増減率を比べると、西三河南部西医療圏全体では1.69%、刈谷市は2.72%、安城市は2.09%、西尾市は0.63%、知立市は2.40%、高浜市は-0.28%となっており、西三河南部西医療圏のなかでも増加率の高い地域であることがわかります。
ちなみに、全国の人口増減率は-0.75%で碧南市とはちがい減少傾向となっています。
では次に、愛知県碧南市の高齢化率を調べてみましょう。
すると、24.00%となっており、碧南市に住む約4〜5人に1人の人が65才以上の高齢者となっていました。
また、碧南市の高齢化率は、全国の高齢化率28.60%と比べると約4ポイント低い水準となっていました。
では次に、愛知県碧南市の医療施設数をチェックしてみましょう。
調べてみると、病院が4施設(碧南市民病院:255病床、医療法人 愛生館 小林記念病院:196病床、医療法人 十喜会 加藤病院:57病床、医療法人 和伸会 新川中央病院:36病床)、一般診療所数は39施設であることがわかりました。
これらの医療機関数は、人口対比で換算した場合、病院/診療所ともに全国平均値より少ないことがわかりました。
具体的な数値は次のとおりです。
愛知県碧南市の人口10万人あたりの病院数は、全国平均値6.40に比べて5.52と約1ポイント低い水準となっていました。
また、一般診療所数を人口10万人あたりで換算した数字は、全国平均値72.94に対し53.82と、約19ポイント下回っている状況でした。(参照元:2024年12月時点公表の地域内医療機関情報の集計値(人口10万人あたりは、2020年国勢調査総人口で計算))
では、この地域で働く医療従事者数はどのような状況なのでしょうか。
医療従事者数をチェックしてみると、愛知県碧南市に常勤している常勤医師在籍数は190名でした。
この常勤在籍医師数を人口10万人あたりで換算してみると262.22人となっており、全国平均医師数310.59人と比べて約48ポイント下回っていることがわかりました。
この結果から、愛知県碧南市の常勤医師数は、全国平均に比べて深刻な不足地域と言えます。
これらの医療資源に関するデータをまとめると、碧南市の医療資源は、診療所といったハード面だけではなく、常勤医師数といったソフト面においても、全国平均値に比べて医療資源が少ない地域であることがわかります。
結果的に、全国平均に比べて医師の募集ニーズはかなり高い地域と言えるでしょう。
しかし、現状の医師募集ニーズが今後も維持するかどうかは、今後の人口増減率に大きく影響を受けるため、現時点のデータだけを鵜呑みにして転職先を決めることはおすすめしません。
そこで、碧南市の人口推移が今後どのように変化する予測が出ているのかチェックして見ましょう。
これらのデータから、医師の募集ニーズの予想をしてみると、将来の見通しになります。
そこで、愛知県碧南市の数十年後の医療ニーズの変化についてチェックし、将来にわたっての医師の募集ニーズを確認してみましょう。
ここでは医師募集傾向の今後の変化を把握するために、愛知県碧南市の2020年医療需要の実績を100とした場合の需要変動をご紹介します。
データを確認すると、2025年予測では103、2030年は105、2035年は105、2040年では107、2045年予測では108、2050年予測では1209と、2020年水準から約9%増加することがわかりました。
つまり、今後医療ニーズの増加傾向が見られることから、25年後の愛知県碧南市の医療ニーズは現状よりも高くなると考えられます。
結果的に、医師の募集ニーズも現状よりも増加していくでしょう。
では次に、介護現場における医師募集ニーズの将来推移についてもチェックしてみましょう。
ここでは「介護需要データ」をもとに医師募集ニーズを予想しており、2020年実績を100とした場合のデータをご紹介します。
すると2025年予測では111、2030年は118、2035年は120、2040年では125、2045年予測では132、2050年予測では142と、2020年に比べて約42%増加する予想になっています。
これらの数値から、愛知県碧南市の介護ニーズは現状より約4割程度増加し、介護領域の医師の募集ニーズも1.4倍ほどに増える可能性が高い地域といえます。