岡山県「高梁市」の医師求人特集(生活&医療情報)

高梁市の生活関連情報

 高梁市は岡山県倉敷市の北に位置し、最近では天空の城「備中松山城」で注目を浴びています。人口32,075人(2016年国勢調査人口)の街で、人口減少が叫ばれる地方の一つです。人口減少対策として「まち・ひと・しごと総合戦略」を制定し、合計特殊出生率の向上(2014年1.31から2040年には2.07へ)や人口流出の抑制を目標に様々な取り組みを行っています。例えば、就学前の教育を推進したり、保育園や幼稚園・小学校・中学校・高校・大学までの一貫教育の取り組みもその一つです。また、現在高梁市には吉備国際大学や順正高等看護福祉専門学校があり、人口の約10%が学生であることから「教育のまち」として知られています。その特徴を生かして、保健・医療・福祉サービス分野において大学と連携して社会実験や交流事業を推し進めています。直近では、新図書館を設置することで周辺施設との相乗効果を図るなどの取り組みも行われています。また、子育て世帯の定住促進や支援の一環として子育て世帯向け賃貸契約住宅を新築するなどの取り組みを行っています。

高梁市の医師に関する情報

 高梁市の医療施設数を見てみると、病院が4施設(たいようの丘ホスピタル:240病床、高梁中央病院:192病床、大杉病院:137病床、高梁市国民健康保険成羽病院:96病床)、一般診療所が25施設となっており、人口10万人あたりの施設数で確認すると、病院は全国平均値の約2倍で6ポイント高く、診療所は全国平均値よりも約10ポイント高くなっています。このことから、高梁市の医療施設数は全国に比べて充実していることがわかります。一方で医師数は63名在籍しており、人口10万人あたりの医師数は196.41人となっており全国平均値245.93人より約50ポイント低いため、高梁市は医師数が不足しているといえます。15~64歳までの生産人口は2015年をピークに今後は減少する見込みで、これは65歳以上の高齢者人口も同じ予測が出されています。このような人口減少傾向からもわかるように、高梁市の医療需要・介護需要は2015年を境に急激に減少すると言われています。具体的には、2010年の医療需要を100と起算した場合、2020年には96、2035年には89と減少すると言われています。また、2010年の介護需要を100と起算した場合は、2020年には96、2035年には78まで落ち込むと言われています。つまり、高梁市は2010?2015年現在は医師が不足した状態ですが、今後、医師の募集傾向は減少すると言わざるを得ません。また、現在の高梁市の高齢化率は38.20%と周囲の市町村に比べても圧倒的な高齢化地域です。では、今後の医療・介護ニーズが減ることがわかっている高梁市の病院では今後どのような展開が見込まれているのでしょうか。具体的に一つ一つの病院をチェックしていくと、面白い取り組みが行われていることに気付かされます。例えば、高梁中央病院は平成24年2月に新病棟を開設し、地域災害医療センターとしての役割を担うために免震構造への対応はもちろん、ヘリポートも完備しました。このように、高梁市だけにこだわらず「周辺地域の医療ニーズに対応できる病院」として設備投資・人員確保を積極的に行っています。また、たいようの丘ホスピタルでは、認知症や精神病棟に特化して展開しています。このように、特定の分野に特化する形で病院の存続を図る病院は今後増えていくでしょう。
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