奈良県「桜井市」の医師求人特集（生活＆医療情報）

奈良県桜井市には人口54,857人（2020年国勢調査）が住んでいます。
奈良県桜井市の2015～2020年における人口増減率は-4.17％となっています。
この人口増減率は、周辺地域と比べるとどのような状況なのでしょうか。
調べてみると、同じ奈良県東和医療圏に位置する奈良市では-1.58％、天理市では-5.21％となっていました。
つまり、奈良市に比べると桜井市の人口増減率は高くなっていますが、天理市に比べると低い数値であることがわかります。
次に奈良県桜井市の高齢化率を調べるてみると、31.90％となっていました。
約3人に1人近い割合で65才以上の高齢者が住む地域だということがわかります。

そんな奈良県桜井市の医療施設数を調べてみると、病院が3施設（社会福祉法人恩賜財団済生会中和病院:324病床、医療法人社団岡田会山の辺病院:117病床、医療法人社団清心会桜井病院:41病床）あることがわかりました。
また、一般診療所数は 45施設あることがわかりました。

次に、医療機関の絶対数だけでなく、人口対比で換算した時の桜井市の医療機関数の状況について調べてみましょう。
医療機関数を人口対比で調査したデータを見ると、奈良県桜井市の病院数は全国平均値に比べて少なく、診療所数は全国平均値に対しては多いことがわかりました。
具体的には、奈良県桜井市の人口10万人あたりの病院数は、全国平均値6.49に比べ5.47となっており、約1ポイント低い状況でした。
また一般診療所数を人口10万人あたりで換算した数字をチェックすると、全国平均値69.75に対して82.03となっており、約13ポイント高い状態であることがわかりました。（参照元：2021年11月現在の地域内医療機関情報の集計値/人口10万人あたりは、2020年国勢調査総人口で計算）
これらの結果から、奈良県桜井市は病院数が少ないため、本来は病院にかかるべき患者が、桜井市内の診療所または他の地域の病院にかかっている可能性が高いことが推測できます。

では次に、この地域で働く医療従事者数はどのような状況なのでしょうか。
医療従事者数もチェックしてみると、奈良県桜井市に常勤している常勤医師在籍数は121名であることがわかりました。（2021年11月現在の地域内医療機関情報の集計値）
この常勤在籍医師数を人口10万人あたりで換算してみると、全国平均医師数250.83人と比べて220.57人と、全国平均値に比べて約30ポイント低いことがわかりました。
つまり、奈良県桜井市の医療資源を考えた時、病院数・常勤医指数ともに全国平均以下であることがわかります。
これらの結果から、桜井市は自前の医療資源だけでは十分な医療を提供が難しい地域であることが推測できます。
結果的に、医師が転職する選択肢は少ないと言えるでしょう。
一方で、他の地域に比べて医師の募集ニーズは高いため、転職の際に行う条件交渉は、医師にとって優勢に進めやすいと捉えることもできます。

では次に、奈良県桜井市の数十年後の医療ニーズの変化についてチェックしましょう。
ここでは医師募集傾向の今後の変化を把握するために、奈良県桜井市の2020年医療需要の実績を100とした場合の需要変動をご紹介します。
データを確認すると、2025年予測では99、2030年は96、2035年は91、2040年では87、2045年予測では81と、2020年に比べて約19ポイント減少する予想がでています。
これらの数値から奈良県桜井市の医療ニーズも現状維持より減少すると考えられます。
つまり、25年後の常勤医師不足感は現状より改善されていると考えて良いでしょう。

では次に、介護現場における医師募集ニーズの将来推移についてもチェックしてみましょう。
ここでは「介護需要データ」をもとに医師募集ニーズを予想しており、2020年実績を100とした場合のデータをご紹介します。
すると2025年予測では109、2030年は112、2035年は109、2040年では106、2045年予測では101と、2045年までに増減があった後、約1ポイント増加で落ち着くことがわかりました。
つまり、奈良県桜井市の介護現場での常勤医師募集ニーズは現状を維持する可能性が高いと言えます。