福山市の中には、歯科医を除いた病院・クリニック・医院の数は332件となります。その中には、国立病院機構福山医療センターや中国中央病院などのような、緊急医療体制が整い、豊富な診療科もそろったうえ、検査設備や入院設備も整った大型の総合病院も含まれますが、件数的には中規模から小規模な、個人経営の開業医の数が圧倒的に多い傾向にあります。市内の医師数は約950人程度で、病院数とのバランスを考えると比較的充実しているということができます。
また、歯科医については242件、市内に存在していますが、そのほとんどは小規模な個人経営の開業医で占められています。市内の歯科医数は約310人で、比較的充実しています。
一方、ドラッグストアーを含めた薬局数は、市内に317件存在しています。市内に所属する薬剤師数は約1,100人で、充実した人員が確保されているということができます。
広島県としては、医師の数は増加の傾向にありますが、医者の配置のバランスが悪く、過疎地域については減少傾向であることと、20歳代・30歳代の若手の医者が不足し始めていることを問題視しています。福山市に関しては、医者・薬剤師ともに増加の傾向にありますが、北部の山間部などの過疎地域における医療体制の充実が課題になっています。