転職するかを判断するのには、実際に様々な病院に足を運んで働く医師や病院の設備、診療方針などをチェックしてみるのが一番です。
しかし、いくつもの病院を一度に見学するのは交通費もバカになりません。特にUターンやIターンで新幹線や飛行機を使って病院見学に行くとなると、交通費だけでかなりの金額に・・・。実際に、UターンやIターンで転職を考えた際に、病院見学だけでどれくらいの交通費がかかるのか試算してみました。
例えば、東京都内から福岡へ病院見学に行く場合、飛行機を使用すると片道1人4万円、格安航空チケットの場合でも少なくとも2~3万円はかかります。つまり飛行機だけで往復6~8万円かかるのです。1日の当直バイトより高い!という方もいらっしゃるのではないでしょうか。もちろん、見学したい病院数が多ければ1日で回ることができないので、1泊する方もいます。そのため遠方へ病院見学をして見極めたいという医師が支出する金額は10万円ほどかかります。病院には見学に行きたいけど約10万円の出費をしてまで行くべきか・・・と考えると自然にハードルが上がるのも頷けます。しかし、交通費にかかる10万円を支給する病院があるとすれば、そのハードルが一気に下がるのではないでしょうか。
実は、医師の採用に柔軟に対応される病院は増加傾向です。医師の確保は病院経営の要であるため、病院見学時の交通費を出す病院や、入職が決定した医師の引越し費用から住まいの準備まで行う病院もあるほどです。この機会に、どんな病院が見学時の費用負担をしてくれるのかご紹介したいと思います。
病院見学の段階で交通費支給をしてまで医師採用に力を入れる理由は、はやり「病院に興味を持っているドクターを全国から採用したい」という一言に尽きます。医師の採用が病院経営に大きく影響することがわかっている病院は、優秀な医師が訪問してくれるのであれば、交通費支給は安いと考えています。最近では、研修医や医学生を対象に交通費支給をしている病院が増えてきました。(特に被災地である岩手、宮城、福島では積極的に実施)
とはいっても、支給できる交通費には上限額がある場合がほとんど。領収書などの提出を求められるのが基本ですので、事前に上限金額とその他条件(タクシーは支給対象外など)がないか確認されることをおすすめします。そうすることで後々のトラブルを避けることができます。また、病院見学の場合、見学のコースや時間が決められていることもあります。時間の制限がある場合は相談されることをお勧めします。
例えば、千葉西総合病院は医学部5年6年、卒業生を対象にした見学コースを設け、参加する医学生または医師の宿泊費・交通費の補助を行っています。見学の申し込みは1ヶ月前までに行います。見学は約2日間あり手術見学や救急医療現場、懇親会など充実しています。交通費の上限は5万円です。
静岡市立静岡病院も病院見学にかかる交通費の全額支給を行っています。交通費の上限は5万円で、細かい条件がありますので興味のある方はホームページをチェックしてみてください。
病院見学のために、医師に交通費を全額支給したり補助がある医師募集求人をご紹介します。もちろん、ここに掲載していない病院でも交通費を支給されている場合がありますので、気になる病院がある場合はお気軽にお問い合わせください。