新潟県で産婦人科を標榜しているクリニック・病院は67施設あります。
今回は、産婦人科を標榜している医療機関のなかでも「病床規模別」にどのような医師求人の違いがあるかをご紹介します。規模別の医師募集求人の傾向を事前にチェックすることで、ご自身にあった産婦人科医求人をスピーディに無駄な手間なく探すことができ、納得できる転職を実現できます。
まず新潟県にある300床以上の医療機関における産婦人科について紹介します。新潟県には300床以上の産婦人標榜病院が15施設あります。代表的な病院の産婦人科をいくつか紹介します。
まずは新潟県立中央病院(新潟県上越市新南町)です。分娩症例数は年間450例、手術は年間500例で現在4名の産婦人科医が活躍されています。分娩誘発剤は使用せず、できるだけ自然分娩できるように対応されています。小児科と連携して、未熟児の出産実績が多い病院といえます。
次に紹介するのは、長岡中央綜合病院(新潟県長岡市川崎町)です。この病院の産婦人科には5名の医師が所属しています。この病院は、新潟大学病院と連携して運営されています。分娩症例数は年間1061例、手術は年間400例です。手術の内訳は、子宮全摘術が73例、腟式子宮全摘術が18例、子宮頚部円錐切除術が20例、子宮筋腫核出術が28例、卵巣腫瘍手術が60例、腹腔鏡下手術が23例、POP・尿失禁手術が100例など多岐にわたっています。分娩誘発剤は予定日を過ぎた場合に使用されています。
柏崎総合医療センター(新潟県柏崎市北半田)は、現在2名の産婦人科医が在籍しています。週に1回だけ新潟大学から1名の産婦人科医が派遣されています。分娩症例数は年間400例前後、手術は年間200例です。通常の手術だけでなく、性器脱手術や円錐切除術なども実施されています。
このように300床以上の産婦人科病院は、複数名の産婦人科医のもと、通常分娩だけでなく緊急分娩や緊急手術、それからレアな手術の症例も勉強できる環境にあります。そのため、産婦人科医として基礎から応用まで全てのスキルを身につけたい医師におすすめです。一方で、誘発剤を使用しないため、夜間や緊急出産などが想定されるため、子育て中でご自身のペースに合わせて働きたい方には負担が大きいことが推測できます。産婦人科の医師求人傾向としては、中途採用は積極的に行っていないのが現状です。しかし、中には非公開という形で医師を募集されることがあるため、新潟県内の300床以上の病院に転職を希望される場合は、新潟の医療機関とパイプのある転職エージェントを利用されることをおすすめします。
では次に、300床未満の産婦人科病院について紹介します。新潟県済生会三条病院(新潟県三条市大野畑)は、2名の産婦人科医が在籍しています。分娩数は300例弱、手術数は200例で、頸管縫縮術なども実施されています。自然分娩を基本としていますが、胎児や母体に危険が及ぶリスクがある場合に限って陣痛誘発剤や分娩促進剤を使用するケースがあります。しかし、妊娠34週以下の早産児や呼吸管理の必要な場合は、他の病院に対応をお願いしています。
次に紹介する亀田第一病院(新潟県新潟市江南区)は、現在3名の産婦人科医が在籍しておりベテラン層が多いこともあり、現在産婦人科医を募集されています。亀田第一病院は、当直手当や学会旅費の負担などもあります。分娩数・手術数などは公開されていないため、詳細を確認されたい場合は直接確認を取る必要があります。
次に紹介する佐渡市立両津病院(新潟県佐渡市浜田)は、3名の産婦人科医が在籍しており、現在の分娩数は年間500例、手術数は200例の実績があります。出産に関しては実績も多い一方で、体外受精や進行した子宮がんなどはより専門性の高い産婦人科病院へ紹介しています。
このように、300床未満の産婦人科の場合、リスクが高い手術やより専門的な知識の必要な治療の場合は、他の病院へ紹介する事例が多く、より専門的なスキルアップを希望する医師にはおすすめしていません。しかし、医師の中途採用を積極的にされている病院も多く、また民間病院の場合は年収アップ傾向にあるため、すでにキャリアのある産婦人科医で年収アップしてプライベートな時間も確保したい医師にはおすすめです。
新潟県には、産婦人科を標榜している医療機関が67施設ありますが、そのほとんどが中途採用を表向きには実施していません。医師の採用情報のほとんどは研修医の募集ばかりです。しかし、病院名を伏せた形(非公開)で産婦人科医の募集をかけている病院はいくつかあります。そこで、ウェブ上で医師求人情報をチェックする場合のポイントについて紹介します。
チェックポイントは、(1)取得できる資格(2)分娩数・手術数(3)年収(4)緊急対応です。(1)については資格取得を希望される医師にとって重要になります。取得できる資格名だけでなく、実際に取得するまでの期間や指導体制についてもチェックしておくと専門医などの取得イメージを持ちやすくなります。(2)(3)は関連づけてチェックする必要があります。なぜなら、手術数に比例して医師の年収はアップする傾向にあるためです。特に民間病院や古い体制にとらわれない新設病院などはこの傾向にあるため、自身が担当する手術数に見合う年収提示をする必要があります。しかし、初めての転職や新潟県内の平均年収などがわからない場合は、転職エージェントに依頼する方がスムーズです。(4)については、プライベートな時間を確保したい産婦人科医にとって非常に重要です。子育て中の医師や体力に自信がなくなった・・・という場合は、積極的に勤務時間や緊急対応時の体制についてチェックしましょう。
もちろん、これらの情報を様々な医療機関に同時にヒアリングをして比較するのは時間と手間を要します。そのため、手っ取り早く情報収集したい場合は、転職エージェントに依頼をして、その情報精度が高いエージェントに依頼されることをすすめします。
この情報の精度が転職の成功を左右するためです。
ここでは、医師紹介25年以上の実績があるメディカルビジョンの転職エージェンントが厳選した新潟でいま募集中の産婦人科医師求人をご紹介します。
掲載できない非公開求人もありますので、気になる方はお気軽にお問い合わせください。