先生方が転職先をお探しになる際、給与条件や仕事内容等に加えて「福利厚生」についても気になるポイントの1つだと思います。ここでは、病院の様々な福利厚生についてご紹介いたします。
病院の様々な福利厚生
転職先を探す際、報酬や条件の他にも福利厚生制度が気になります。
公立病院の場合は身分が公務員なので福利厚生制度はおよそ一律ですが、民間病院では医師や職員にとって魅力的な制度、ユニークな制度を独自に採用している病院も少なくありません。医療は福祉の原点ですが、残念ながら医療関係者の労働環境に福祉が行き届いているとは言い切れません。そこで福利厚生制度を手厚くすることによって、少しでも医師や職員をねぎらおうと考えている病院が数多くあります。福利厚生制度の内容を見ることでその病院がどの程度医師や職員を大切に考えているかがわかりますし、どんな点に力を入れているかで病院の性格というものがおよそ見えてきます。ですから病院選びに際して福利厚生制度をチェックすることは重要なのです。
コミュニケーション関連
忘年会や新年会といった親睦行事はどこの病院でも大なり小なり行われていると思いますが、大規模な病院となると同じ職員同士でも部署が違うと「顔も知らない」という人が増えてきます。そこでお花見、バーベキュー大会などの交流会を積極的に導入しているところが数多くあります。
また病院という職場柄、全員が病院を長時間留守にするような職場旅行はしにくいものですが、海外・国内・日帰りとプランを重層化して日程を分け、年度ごとにそれぞれのプランに参加することで全員が平等に旅行を楽しめるような配慮をしている病院もあります。
保育施設
医師不足の現在、育児中の女性医師に医療現場に復帰していただくための方策には各病院ともいろいろと力を入れています。その決め手となるのはやはり保育施設で、24時間対応の院内保育所を準備している病院も増えてきました。残業や夜勤の際にも安心して働くことができます。
住居関連
独身寮など、住居関連の福利厚生は多くの病院で提供されています。病院単位とは別のスポーツサークルやイベントなど寮生活者同士の交流が盛んなところも多いようです。また賃貸住宅にお住いの方には住居費の半額程度を負担してくれる病院も増えています。
文化・スポーツ関連
生き生きとした健康的な職場づくりのためには適度なスポーツも欠かせません。ボウリング、テニス、バドミントンなどの身近なスポーツサークルの他、スキーやスキューバー、サーフィンといった本格的な活動を行っているサークルもあります。
また定期的に部署別対抗のスポーツ大会を行ったり、地域によってはプロ野球やサッカーの年間シートを職員に提供しているところもあるようです。一方文化面では茶道、華道、英会話などのサークルも数多くみられます。
また、フィットネスジムや温泉などのリラクゼーション施設と法人契約を結び、職員はメンバー価格でそれらの施設が利用できるといった制度を導入している病院もあります。
研修制度
医師にとって研修や学会への参加はスキル維持・向上のために非常に重要ですが、病院によって有給扱い/出張扱い、実費支給の有無など待遇にかなりの違いがあります。もちろん診療科によっても差はありますが、将来のスキル形成を考えればなるべく積極的に協力してくれる病院を選びたいところでしょう。
また、こうした一般的な研修制度の他、病院によっては一定の勤続年数によって海外研修制度を独自に設けているところもあります。
送迎バス・駐車場
最寄りの駅から離れたところにある病院では、病院職員用の送迎バスを運行しているところがあります。また車通勤者のために職員専用駐車場を設けたり、近隣の駐車場を借り上げたりしている病院もあり、こうしたところでは少々遠距離からの通勤でも安心です。