島根県「川本町」の医師求人特集（生活＆医療情報）

島根県川本町は人口3,442人（2015年国勢調査）の内陸にある小さな市です。医療施設数は、病院が1施設(加藤病院:81病床)のみ、そして驚くことに一般診療所は１つもありません。医療機関数を川本町の人口対比で医療機関数を見た場合、病院は全国平均よりも多く、人口10万人あたりの病院数は29.05でした。（全国平均値は6.52）このように、病院・診療所数が人口対比で見た場合にアンバランスになっているのが川本町の特徴です。では、島根県川本町に在籍する医師数はどのようになっているのでしょうか。島根県川本町に在籍する医師数は6名でした。（2017年10月現在の地域内医療機関情報の集計値）在籍医師数を人口10万人あたりの全国平均医師数237.28人と比較すると、川本町は174.32人と約63ポイント低くなっていました。このデータから分かるように、島根県川本町の現在の医師数は不足状態と言えます。つまり、医師募集ニーズは他のエリアに比べると高いと言えますが、この状況は続きません。大枠の予想では、今後の川本町の医師募集ニーズは減少すると言えます。具体的なデータを元に医師募集ニーズについてご紹介しましょう。今後25年間の医療施設／介護施設別の医師募集傾向について調べてみると、川本町における「医療機関・介護施設の医師募集傾向」は、2015年以降、徐々に減少する予想が出ています。この医師募集傾向は川本町の将来推計人口から計算した「医療介護需要予測指数」を参考にしています。具体的に2020〜2045年までの「医療介護需要予測指数」についてチェックすると島根県川本町における医師募集ニーズの様子が見て取れます。川本町の医療需要予測指数推移をチェックすると、2015年実績を100とした場合、2020年予測では95、2025年は88、2030年予測では80、2035年では71、2040年予測では63、2045年予測では56になるという予想がされています。つまり、2025年以降、現状の0.56倍前後で推移することを意味しています。次に川本町の介護需要予測指数を見てみましょう。2015年実績を100とした場合、2020年予測では99、2025年は98、2030年予測では93、2035年では83、2040年予測では72、2045年予測では62と、こちらも減少予想が出ています。つまり介護現場でも医師の募集ニーズが減少する可能性があることがこれらのデータから示唆できます。このような医師募集傾向の変動は、島根県内のすべてのエリアで起こっているわけではなく、出雲市のように医療・介護ニーズが今後も増加する地域もあります。しかし、このような地域は少数です。これらの例からもわかるように、同じ島根県内でも医師募集ニーズは今後10~20年で大きく変化してきます。そのため、これから島根県内で転職を検討するなら、医師募集ニーズが今後も維持、もしくは高まるエリアを見極めることが重要になるでしょう。