兵庫県神戸市北区は人口219,805人(2015年国勢調査)が住む市です。医療施設数は、病院が19施設(兵庫県立ひょうごこころの医療センター:478病床、独立行政法人地域医療機能推進機構 神戸中央病院:424病床、医療法人 寿栄会有馬高原病院:417病床、向陽病院:345病床、医療法人甲風会 有馬温泉病院:304病床、済生会 兵庫県病院:268病床、神戸リハビリテーション病院:180病床、真星病院:174病床、大池病院:148病床、神戸ほくと病院:121病床、神戸アドベンチスト病院:116病床、恒生病院:109病床、アネックス湊川ホスピタル:100病床、以上病床数が多い順に100病床以上の施設のみ掲載)、そして一般診療所が138施設あります。この神戸市北区の医療機関数を人口対比で全国平均値と比較した場合、病院数は全国平均値よりも高く、診療所数は全国平均並みであることがわかります。例えば神戸市北区の人口10万人あたりの病院数は、全国平均値6.52に対して8.64と約2ポイント高く、一般診療所数を人口10万人あたりで換算した数値を見てみると、全国平均値68.14に対して62.78と全国平均より約6ポイント低い状況でした。(参照元:2018年11月現在の地域内医療機関情報の集計値/人口10万人あたりは、2015年国勢調査総人口で計算)これらのデータから、医療施設は全国平均並みに充実している神戸市北区ですが、常勤医師在籍数はどのような状況なのでしょうか。調べてみると、兵庫県神戸市北区に在籍する施設別常勤医師数は427名でした。(2018年11月現在の地域内医療機関情報の集計値)この在籍常勤医師数を人口10万人あたりの全国平均医師数237.28人と比較すると、神戸市北区は194.26人と約43ポイント低いことがわかりました。(人口10万人あたりは、2015年国勢調査総人口で計算)つまり、兵庫県神戸市北区の医師数は全国に比べるとやや少ない傾向であると言えます。結果的に、医師募集ニーズが高い地域となります。現在だけでなく今後約20年間、日本では人口ピラミッドが大きく変動する時代を迎えます。そのため、医師の募集ニーズも大きく変動することは言うまでもありません。実際に、神戸市北区の医師募集ニーズが今後25年ほどでどのように変化するのかチェックしてみましょう。医師募集ニーズを推測する際に有用なデータとして将来推計人口から計算した「医療需要予測指数」を用いました。このデータをチェックすると、2015年の医療需要の実績を100とした場合、2020年予測では106、2025年は110、2030年予測では109、2035年では106、2040年予測では104、2045年予測では100と多少の増減はあるものの「現状を維持」することがわかります。この数値に比例して医師の募集ニーズも変動することを考えれば、「神戸市北区の医療施設における医師募集ニーズは現状維持する」と言うことができます。次に介護施設のデータをチェックしてみましょう。神戸市北区の介護需要予測指数は、2015年実績を100とした場合、2020年予測では123、2025年は146、2030年予測では153、2035年では152、2040年予測では150、2045年予測では150と「2015年の1.5倍」ほどに急増すると考えられます。これらのデータから、神戸市北区では医師募集ニーズが今より激化すると言えます。医療需要の急増に人員増員で対応するのか、ITやAIなどの技術導入に舵を切るのかは経営方針に大きく左右されるため、もし神戸市北区内で転職を検討される場合は事前に確認されてみてはいかがでしょうか。