北陸新幹線が開通し、関東から金沢まで2時間半と距離がぐっと近くなりました。これをきっかけに、金沢市にUターン・Iターンを検討している方も多いのではないでしょうか。
そこで、今回は「金沢の呼吸器内科求人の採用傾向」についてご紹介します。石川県金沢市には、「呼吸器内科」を標榜している医療機関が22施設あります。クリニックを除くと、その数は5施設まで減少します。具体的には「金沢大学附属病院(838床)」「金沢市立病院(311床)」「国立病院機構医王病院(310床)」「映寿会みらい病院(150床)」「南ケ丘病院(120床)」と並びます。それぞれ、経営母体や病床数が違うので、まずは、その違いについてご紹介します。
まず金沢大学附属病院ですが、現在9名の呼吸器内科医が働いています。大学附属病院のため、転職するためには医局に入局が必要になるため、中途で医師が転職するのは難しい傾向にあります。
次に金沢市立病院です。現在5名の常勤医師が在籍しており、呼吸器全般の治療だけでなく睡眠時無呼吸症候群に特に注力しており、他県からも患者さんが来院しています。日本アレルギー学会や日本内科学会から教育病院として認定されているだけでなく、金沢大学と連携も取っているため質の高い治療に専念できる環境が整っています。様々な学会に論文発表しており、呼吸器内科の最先端医療を学ぶことができます。
3つ目に紹介する国立病院機構 医王病院は、神経・筋疾患(筋ジストロフィーを含む)や成育医療、重症心身障害といった分野に注力した病院になります。そのため、呼吸器内科医は現在1名のみ常勤で対応しています。国立病院機構(NHO)に所属する143病院の一つで、臨床研究部を持っており、一般的な症例ではなく、治療法が現時点で見つかっていないニッチな疾患に対して研究を行っています。そのため、他の病院とは違った視点で病気を捉え研究することができる特殊な医療機関といえます。
4つ目に紹介する映寿会みらい病院の呼吸器内科には3名の呼吸器内科医が在籍されています。院内には「漢方アドバイザー」を置き、西洋医学だけでなく東洋医学の面からも病気にアプローチされている珍しい病院です。現在、呼吸器内科医師を募集されているため、ご興味のある方はお気軽にお問い合わせください。
最後に紹介する病院は南ヶ丘病院です。 呼吸器内科を標榜されていますが、内科という大枠で診察されています。そのため、呼吸器内科の分野を極めたいという医師にはおすすめしません。
金沢市内の病院に呼吸器内科として転職するのは、かなり狭き門であることをご紹介しました。では、呼吸器内科を標榜しているクリニックはどうでしょうか。現在、金沢市内には呼吸器内科を標榜するクリニックが17施設あります。
その中でも、病床を持つクリニックは2施設で「相良内科医院(19床)」「おおや医院(6床)」になります。この2施設を含む呼吸器内科クリニックの多くは、呼吸器内科を専門に取り扱っているクリニックというよりは、地域密着の総合内科的な役割を担っています。そのため、金沢市内のクリニックへの転職を検討される場合は、呼吸器内科という分野だけでなく総合的な知識と経験が必要になります。総合的な知識に自信がない場合は、院内研修があるか確認されることをおすすめします。未経験での勤務が難しい場合もあるため、転職前に非常勤という形でスキルアップする方法も検討できます。
しかし、金沢市内のクリニックで医師を募集求人は決して多くはありません。病院同様、クリニックでも呼吸器内科医として転職するのは狭き門であることを知っておく必要があります。
そのため、運良く金沢市内で呼吸器内科の求人を見つけた場合は、できるだけ早めに応募することをおすすめします。応募後に、勤務条件や勤務状況をチェックしても遅くはありません。
現在募集している呼吸器内科医師の求人をご紹介します。